2024.9.20
コラム
「生理中でもパーソナルジム通うことはできる?」
そう不安に思う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、
生理中にパーソナルジムでトレーニングを行うことには、メリット・デメリットがあります。以下にまとめました。
どちらについても理解した上で、トレーニングに取り組むことが大切です。
生理中は、下腹部痛や腰痛などに悩まされる女性が多いです。このような体調不良は、血流が悪くなることによっても起こります。
子宮を収縮することにより、剥がれ落ちた子宮内膜を体外に排出するはたらきのある、プロスタグランジンというホルモンが活発に分泌されます。
生理中は体が冷えやすくなり、それが原因でプロスタグランジンが骨盤内に滞ることで、痛みが強くなってしまいます。
痛みがそこまで酷くない場合は、適度に体を動かすことで冷えが解消されて血流が良くなります。無理のない軽い運動であれば、生理中の体調不良が改善される効果が期待できます。
生理中は、ホルモンバランスや自律神経の乱れで体調を崩しやすいだけでなく、精神的にもネガティブになったりイライラしやすくなるなど、不安定になる女性が多いです。
そのため家にこもりがちになったり、寝込んでしまうこともありますが、強い痛みや貧血症状がないようであれば、軽い運動などをして適度に体を動かすことが精神的にプラスになることがあります。
酷い体調不良でなければ、家から出てパーソナルジムに出かけることも良い気分転換にもなります。体を動かすことで気分も晴れ、おいしく食事をとることができるでしょう。
生理前から生理中の時期には、むくみに悩まされる女性が多いです。
生理前にかけて、プロスタグランジンというホルモンが子宮内膜を厚くして、水分や栄養分を体内に溜め込み、体温を上昇させます。
その影響により、生理前から生理中には体にむくみが起こりやすくなり、太りやすく体重が増えやすくなるという特徴があります。
生理中でも、むくみのないすっきりした体でいたいと考えるなら、無理のない範囲で体を動かすことをおすすめします。
とはいえ、自分1人ではどのような運動をしたらいいかわからないことも多いので、パーソナルジムで経験と知識が豊富なプロのトレーナーに、アドバイスしてもらうと良いでしょう。
女性向けのジムには、女性のトレーナーがいることもあるので、生理中であることを伝えれば最適なトレーニングメニューを提案してくれるはずです。
生理中は、経血とともに鉄分が失われてしまい、貧血の状態になりやすいです。また、ホルモンの影響により普段よりも血液の循環が悪くなり、脳まで酸素が十分に届きづらくなり、脳貧血が起こりやすくなります。
そのため、既に貧血の症状がありめまいやふらつきを感じる場合は、トレーニングを避けた方が良いです。
トレーニングを開始する前には、貧血症状や体調不良がないように感じていても、体を動かしているうちに体調が悪くなることも珍しくありません。
生理中の心配事としては、経血の漏れが挙げられます。トレーニング時以外の日常生活でも、ちょっと体を動かすだけでも経血の漏れが気になるという女性が多いはずです。
量の多い日は、ナプキンから漏れて着ている服をうっかり汚してしまう、という失敗もありがちです。
トレーニングウェアを汚してしまうということもありえますし、経血が漏れていないかが気がかりで十分に体を動かすことができないなど、トレーニングに集中できないという問題もあります。
せっかくパーソナルジムに来てもあまり体を動かすことができなければ、トレーニングの日を変更した方がよかったと後悔することもあるでしょう。
生理中にパーソナルジムでトレーニングを行う場合は、漏れ対策を万全にするか、量が特に多い日が重なりそうなら思い切って予約の変更をするという方法もあります。
生理中は、普段よりも肌が過敏な状態になりやすく、抵抗力も落ちるので肌トラブルが起こりやすくなります。
ナプキンと皮膚のすれでかゆみや肌荒れが起こることが多いですが、トレーニングを行うと普段の生活よりも肌への摩擦が増えてトラブルが多くなります。
また、トレーニング中には体が温まり蒸れやすくなるため、不衛生な状態になりやすく肌も不快感を感じる可能性があります。
生理中におすすめの、無理なくできるトレーニング・運動を具体的に紹介します。そして、それぞれの運動をすることによるメリットについても説明します。
生理中は、血行不良による体調不良やむくみに悩まされがちなので、特にストレッチをして全身の血流を良くすることがおすすめです。
ストレッチは、トレーニング前の準備運動としても行われるので、硬くなった筋肉をほぐすことができます。ゆっくり時間をかけて行うことができるので、生理中で不安定な体にも大きな負担をかけることがありません。
特に生理中は、子宮周りの骨盤周辺の血流が悪くなりがちなので、下半身をほぐすことができるようなストレッチが不調の改善に効果的です。
生理中でもできる運動には、ウォーキングが挙げられます。天気のいい日に外を歩くことは気分転換にもなり、体に負担を感じることなくリフレッシュすることができます。体調が良ければ、軽めのランニングをしてもいいでしょう。
ただし、いくら調子がよくても長距離・長時間のランニングは避けてください。途中まで体調が良いと思っていても、急にめまいがしたり息苦しくなることもあります。
生理中にウォーキングやランニングをする際には、水分摂取や休憩を取り入れて、何かあった時のためにもあまり自宅から遠くならない範囲で行うことをおすすめします。
ヨガは普段から健康・美容のために日常的に行っている女性も多いエクササイズですが、生理中の適度な運動にも向いています。
ゆったりと呼吸をしながら体を伸ばすなどの動きが中心となるので、体にあまり負担をかけずに取り組むことができます。
体がほぐれて生理中の肩こりや腰痛が解消されやすく、血行不良によるむくみや冷えを改善することも期待できます。
精神的にもリラックスすることができ、生理中の不調で落ち込んでいた気持ちも晴れやかになります。
生理中にパーソナルジムでトレーニングをすることにはメリットもありますが、気をつけなければならないこともいくつかあります。
体調不良やトラブルを避けるためにも、トレーニングに取り組む前にしっかり確認しておきましょう。
生理中でもパーソナルジムでトレーニングを行うことは可能ですが、生理痛など体調不良がある時は避けましょう。
生理中ではなくても、体調が悪い時にトレーニングを行うことは、さらに悪化させてしまう可能性があるのでデメリットしかありません。
むくみや血行不良の解消のためにトレーニングは有効ですが、腹痛などの症状がある場合には予約のキャンセルや変更をして、まずは体を休めることが第一です。
生理中でも、経血量が少なくなる後半の時期であれば、パーソナルジムでトレーニングをしても支障がないことも多いです。
しかし、初日から2日目にかけては一般的に経血量がもっとも多くなる時期なので、激しい運動やトレーニングがおすすめできません。
経血量が多い時に無理な運動をすると、貧血や下腹部痛などの症状が出やすくなります。
また、体調には問題がなくても、トレーニングで体を動かしているうちに経血が漏れて体やウェアが汚れてしまう、というトラブルが起こる可能性があります。
そうなると、トレーニングを中断して着替えをしなければならなくなったりと、結局スムーズに進めることができません。
生理中は、少し体を動かしただけでも息切れがしたり、疲労感を感じやすくなるものです。
普段は問題なくこなすことができるトレーニングでも、生理中は休憩をしないときつく感じてしまうことがあります。そんな時は、無理のないペースで休み休みトレーニングを行うようにしましょう。
トレーナーにも生理中であることを事前に伝えておけば、配慮をして普段より負担の少ない指導をしてくれるはずです。
生理中でも体にあまり負担のかからないトレーニングはありますが、腹筋などお腹に力をいれなければならない運動は避けるようにしてください。
生理中は子宮が収縮しているので、腹部に負担のかかる運動をすると悪影響をもたらし、腹痛など体調不良の原因となります。
パーソナルジムでトレーニングをする際には、汗をかくことが多いので薄着で行うことが多いです。確かに普段なら、薄手で露出の多いトレーニングウェアで問題はないのですが、生理中は体が冷えやすい状態になっています。
冷えによって血流が悪くなり、生理痛などの体調不良が起こりやすくなったり、むくみが出てくることがあります。
生理中にパーソナルジムでトレーニングを行う時は、なるべくお腹周りや下半身を冷やさないように、いつもと着る服を変えるなど気をつけましょう。
生理中は、ムレによる不快感やナプキンと皮膚の摩擦によりかゆみや肌荒れが起こりやすい状態です。また、常に経血により陰部が不衛生な状態になりやすく、放置していると肌トラブルの原因となります。
生理中に肌トラブルが起こると、生理が終わってからもなかなか治らずトレーニングに不快に感じることもあるので、予防をするようにしてください。
生理の時ジムのトレーナーにはなんて伝えればいい?
トレーニングの内容変更や休みを促すなどの対応ができるので、トレーナーが男性の場合でもしっかりと生理であることを伝えましょう。
生理中にトレーニングする際ナプキンはいつもと同じでいいですか?
生理中にトレーニングを行う場合、ズレや蒸れに強いナプキンがいいでしょう。漏れが心配な方はナプキンとタンポンの併用もおすすめです。
生理中のトレーニングにおすすめのウェアは?
もしも経血が漏れてしまっても目立ちにくいのでウェアは黒か茶色といった濃い色のものがおすすめです。
トレーナーが男性なので別の言い回しで生理であることを伝えたいです。
「月のもの」や「ブルーデイ」といった言い回しがありますが、相手が男性なので聞き返さりする可能性があるので、はっきり「生理」と伝えた方がいいでしょう。
生理中にパーソナルトレーニングを行うメリット・デメリット、おすすめのトレーニング・注意点についてまとめました。
女性には生理がつきものなので、パーソナルトレーニングに通っている期間が生理と重なることは避けられないことです。
とはいえ、気をつけるポイントを頭に入れて、無理のない範囲で取り組むことで生理痛の緩和やむくみの解消、気分転換などさまざまなメリットもあります。