2024.9.13
美容
呼吸は本来、鼻から吸って鼻で吐くもの。
ところが、口から吸って口から吐くことが習慣になっている人がいます。
これを「口呼吸」と言います。
生まれたばかりの赤ちゃんの時は、誰でも鼻だけで呼吸しています。
ところが離乳の時期を迎え食べ物を食べたりしゃべったりするようになる時に、口で呼吸することをおぼえます。
この時期以降、鼻炎などで鼻での呼吸がしづらいなどの要因によって、次第に口呼吸が中心になってしまう人がいるのです。
朝、起きた時いつも喉がカラカラだったり、口臭が気になったりする人は、もしかしたら口呼吸が習慣になっているかもしれません。
些細なことのように思われるかもしれませんが、口呼吸は健康に悪影響だらけ。
ぜひ改めたい習慣なんです。
「口で呼吸しても鼻で呼吸しても、呼吸ができるのだから問題ないのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、本来、呼吸するための器官ではない口で呼吸することによって、健康にさまざまな悪影響があると考えられています。
・喉を乾燥させる
鼻呼吸の場合は、冷たく乾いた空気を吸い込んだ場合でも、鼻腔で温められ湿度を含んだ状態で喉を通過します。
口から吸った場合は吸い込んだ時と同じ状態の空気が喉に直接当たることになり、喉を乾燥させたり冷やしたりします。
・風邪や病気にかかりやすくなる
呼吸で体内に取り込む空気に含まれる細菌やウイルスの多くは、鼻の粘膜に吸収されることで体内への侵入が防がれています。
鼻を通さずに呼吸することで、病原菌が体内に侵入しやすくなり、風邪やさまざまな感染症にかかったり、アレルギー症状を起こしたりしやすくなります。
・虫歯や口臭の原因に
唾液には殺菌作用があるため、虫歯や口臭を予防する働きがあります。
口呼吸をすると口の中が乾きやすくなり、虫歯や歯周病、口臭など口の中のトラブルが起きやすくなります。
・いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因にも
眠る時に口を開けていることや、舌の位置が喉の方に下がることによっていびきをかきやすくなり
ます。
気道をふさぐことによって睡眠時無呼吸症候群になる可能性もあります。
口呼吸が習慣になっている人は、鼻呼吸へと変えていくことをお勧めします。
口呼吸から鼻呼吸への切り替えには、以下のような方法が有効です。
・鼻炎などは治療する
鼻炎などで鼻で呼吸しづらい方の場合は、まずは耳鼻科で治療して、鼻で呼吸しやすい状態にすることが大切です。
・口周辺の筋肉を鍛える
口の周りの筋力が弱いと自然と口を開いた状態になりやすく、口呼吸になりがちです。
食事の時は良く噛むように心がけ、無糖のガムなどを噛むことを習慣にしましょう。
・マスクをつけて寝る
寝る時は口だけを覆う形でマスクをつけましょう(鼻は覆わない)。
口より鼻の方が楽に呼吸できる状態を作ることで、寝ている時の口呼吸を防ぐ効果が期待できます。
上記のような方法のほかに、口呼吸を治すためのマウスピースやテープなどの専用グッズを使う方法もあります。
自然と口呼吸してしまう習慣のある方は、できるだけ意識して鼻で呼吸する割合を増やしていきましょう。