20代のころと同じ生活をしているのに、体型だけが変わってきた。
30代を過ぎたあたりから、こうした変化に気づく女性は少なくありません。
その背景には、年齢とともに減っていく筋肉と、基礎代謝の変化があります。
だからこそ、食事を減らすだけではなく、筋肉に働きかけることが体づくりの基本になります。
とはいえ、仕事や家事に追われる毎日で、毎回きっちり同じメニューをこなすのは難しいですよね。
体調が優れない日も、時間がとれない週もあります。
この記事では、女性の体が筋トレで変わっていく仕組みから、体調に波があっても続けられる組み立て方、変化を感じるまでの流れまでをご紹介します。
体重計の数字だけを追いかけずにすむよう、参考にしてみてくださいね。
1. 女性が筋トレで痩せるのはなぜ?体が変わっていく仕組み
食事を減らしても体重が動かなくなった、という声はよく聞かれます。
その理由を知るには、体重という数字の内側で何が起きているかを見ていく必要があります。
ここでは、筋肉と基礎代謝の関わりから、30〜50代の体に起きている変化まで順番に見ていきましょう。
1-1. 体重の数字ではなく体組成で見ると変化がわかる
筋トレを始めた方からよく聞かれるのが、「毎日体重計に乗っているのに数字が減らない」という声です。
ただ、体重という1つの数字だけでは、体の中で起きている変化はつかみきれません。
体重計に表示されるのは、筋肉も脂肪も水分も骨もすべて合わせた重さで、この内訳のことを体組成と呼びます。
筋肉と脂肪は、同じ重さでも体積に違いがあります。
脂肪のほうがかさばるため、筋肉が増えて脂肪が減った場合、体重が変わらなくても体のラインは細く見えやすくなります。
そこで、体重・体脂肪率・サイズ・写真の4つについて、それぞれ何がわかって何がわかりにくいのかを整理しました。
| 確かめる方法 | わかること | わかりにくいこと |
|---|---|---|
| 体重 | 体全体の重さの増減 | 減ったのが脂肪なのか筋肉なのか |
| 体脂肪率 | 体に占める脂肪の割合の変化 | 筋肉量そのものの増減 |
| ウエストなどのサイズ | 部位ごとの見た目の変化 | 体の内側で起きている変化 |
| 正面と横からの写真 | 姿勢や全体の印象の変化 | 数値としての細かい比較 |
体重だけを毎日追いかけると、変化が出ているのに気づけないことがあります。
月に1回サイズを測る、同じ場所で写真を撮るなど、別の方法もあわせて使ってみてくださいね。
1-2. 筋肉量が増えると基礎代謝が上がりやすくなる
基礎代謝とは、特別な運動をしていなくても、呼吸や体温の維持といった生命活動のために消費されるエネルギーのことです。
つまり、じっとしている間にもエネルギーは使われており、そこには筋肉が関わっています。
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、安静時のエネルギー代謝量は組織ごとに違いがあり、骨格筋は1kgあたり1日13kcal程度と示されています。
じっとしている間に使われるエネルギーのうち、骨格筋が占める割合はおよそ2割です。
一方で、脂肪組織は1kgあたり1日4.5kcal程度と、骨格筋より低い数値が示されています。
筋肉量が増えると、安静時に使われるエネルギーも増えやすくなると考えられています。
ただし、筋肉が1kg増えたからといって、消費エネルギーが大きく跳ね上がるわけではありません。
変化はゆるやかで、数か月単位で少しずつ積み上がっていくものです。
1-3. 30〜50代で痩せにくいと感じるようになる背景
「20代のころと同じ食事をしているのに、体重が増えるようになった」
こう感じるようになる背景のひとつが、加齢による基礎代謝の変化です。
年齢を重ねると基礎代謝量は下がっていきますが、その主な理由としてあげられているのが、筋肉などの除脂肪量の低下です。
除脂肪量とは、体脂肪を除いた筋肉・骨・内臓などの総量のことですね。
では、年代によってどのくらいの差があるのでしょうか。
女性の年代別の基礎代謝基準値を表にまとめました。
| 年齢 | 基礎代謝基準値(kcal/kg/日) |
|---|---|
| 18〜29歳 | 22.1 |
| 30〜49歳 | 21.7 |
| 50〜69歳 | 20.7 |
| 70歳以上 | 20.7 |
数字の差は小さく見えますが、体重50kgの方であれば、18〜29歳と50〜69歳では1日あたり70kcal程度の差になります。
さらに、年齢とともに活動量が下がることも、1日に消費されるエネルギーが減っていく要因のひとつです。
30〜50代で痩せにくさを感じるのは、意志が弱いからではありません。
そして、除脂肪量の減少が背景にあるのなら、筋肉に働きかけるトレーニングは、この年代にこそ意味を持つ取り組みだといえますよ。
1-4. 食事を減らすだけのダイエットで起こりやすいこと
体重を落としたいとき、まず食事量を減らそうと考える方は多いですよね。
たしかに、摂取するエネルギーが消費するエネルギーを下回れば、体重は落ちていきます。
厚生労働省のe-ヘルスネットでも、体脂肪1kgを減らすために必要なエネルギー量は約7,000kcalとされ、身体活動による消費と食事で摂る量を調整することが必要だと示されています。
ただし、食事を減らすだけの方法には、知っておきたい点があります。
食事を大きく減らすことで起こりやすい変化を、3つに整理しました。
- 減った体重の中に、脂肪だけでなく筋肉も含まれてしまう
- 筋肉が減ると基礎代謝も下がり、以前より体重が落ちにくくなる
- 食事量を元に戻したときに、体重が戻りやすくなる
同じ1kg減でも、その中身が脂肪なのか筋肉なのかで、その後の体の状態は変わってきます。
食事を整えることと、筋肉に働きかけることを組み合わせる。
この2つをそろえておくことが、30〜50代の体づくりでは意味を持ちますよ。
持病がある方や薬を服用している方は、食事内容を大きく変える前に、かかりつけの医師に相談してくださいね。
2. 痩せるための筋トレをどう組み立てるか
筋トレを始めようと思っても、週に何回、何をどれだけやればよいのか迷ってしまいます。
ここでは頻度、回数、順番、そして食べ方まで、組み立てに必要な4つを整理していきますね。
2-1. 週2〜3回という頻度の目安
「痩せたいなら毎日やったほうがいいのでは」と考える方もいらっしゃいますが、そうとは限りません。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人および高齢者に対して、筋力トレーニングを週2〜3日実施することが推奨されています。
同じ資料では、筋肉に負荷をかけると同時に、休息日をしっかり設けることを意識するよう記載されています。
筋肉は、負荷をかけたあとに休むことで、その刺激に慣れていくと考えられているためですね。
また、この資料には「筋肉は年齢に関係なく鍛えることができる」という一文があります。
特に高齢者や女性は筋力が低下しやすいため、筋力の向上に努めましょうとも書かれていますよ。
週2〜3回であれば、たとえば火曜と金曜、あるいは水曜と土曜といったかたちで、生活の中に組み込みやすいですね。
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』情報シート:筋力トレーニングについて」
2-2. 回数とセット数を決める考え方
回数やセット数は、人によって変わります。
同じ10回でも、きついと感じる方もいれば、まだ余裕がある方もいますよね。
大切なのは決められた数をこなすことではなく、自分がきついと感じるところまで行うことです。
そして、慣れてきたら少しずつ負荷を高めていきましょう。
回数を増やす、動作をゆっくりにする、可動域を大きくするなど、方法はいくつもありますよ。
トレーニングを行うときに気をつけたい点を、4つにまとめました。
- 呼吸を止めない(息をこらえると血圧が急に上がりやすいため)
- セットとセットの間に短い休憩を入れる
- 回数をこなすことより、正しいフォームを保つことを優先する
- 時間をかけすぎない(長くなりすぎると逆効果になる可能性も示されています)
痛みが出たときは、その日はそこで終わりにしましょう。
2-3. 大きな筋肉から動かす順番の理由

複数の種目を行う場合、どこから始めるかで体の使いやすさが変わります。
おすすめは、大きな筋肉から先に動かすこと。
体の中で面積の大きい筋肉は、太ももやお尻といった下半身、そして背中に集まっています。
大きな筋肉を動かす種目は、それだけ多くのエネルギーを使い、体力も必要になります。
むしろ、先に小さな筋肉を疲れさせてしまうと、そのあとの大きな種目でフォームが崩れやすくなってしまうんです。
自宅で行う場合の順番の一例です。
- 太ももとお尻を使う種目(スクワットなど)
- 背中を使う種目(うつぶせで上体を反らす動きなど)
- 胸や二の腕を使う種目(ひざをついた腕立て伏せなど)
- お腹まわりを支える種目(プランクなど)
- 全身のストレッチ
お腹まわりを支える種目を4番に置いているのは、体幹が先に疲れてしまうと、ほかの種目で姿勢を保ちにくくなるためです。
すべてを一度に行う必要はありません。時間がとれない日は、1番の種目だけでも十分に意味がありますよ。
2-4. トレーニングを支える食べ方の基本
体を動かした分だけ、材料となる栄養も必要になります。
とくに関わりが深いのが、たんぱく質ですね。
ただし、厚生労働省のe-ヘルスネットでは、総たんぱく質摂取量が多いほど筋肉量が直線的に増えるものではないとされ、身体活動量に応じて摂ることが重要だと示されています。
たくさん摂れば摂るほどよい、というものではないんですね。
意識したいのは、量よりも1日の中での配分です。
朝はパンとコーヒーだけ、昼は麺類だけという食べ方だと、たんぱく質が夕食に偏りがちになります。
朝食・昼食・夕食のそれぞれに、たんぱく質を含む食品を入れてみましょう。
取り入れやすい食品を、食事別にまとめました。
| 食事 | 取り入れやすい食品 |
|---|---|
| 朝食 | 卵、納豆、ヨーグルト、チーズ、豆乳 |
| 昼食 | 鶏むね肉、さば缶、ツナ缶、豆腐、しらす |
| 夕食 | 魚、赤身の肉、大豆製品、卵 |
あわせて意識したいのが、1日に摂取するエネルギーと消費するエネルギーのバランスです。
トレーニングを始めたからといって、食べる量を極端に増やす必要も、極端に減らす必要もありません。
主食・主菜・副菜がそろった食事を基本に、たんぱく質を3食に分ける。 まずはここから始めてみてくださいね。
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』情報シート:身体活動とエネルギー・栄養素」
3. 体調に波があっても続く筋トレの組み立て方
トレーニングを始めても、思うように動けない日は必ず出てきます。
その日をどう扱うかで、3か月後に続いているかどうかが変わってきます。
ここでは、強度の決め方から休む判断まで、無理なく積み上げていくための考え方を見ていきましょう。
3-1. 毎回同じ強度でなくてよいという考え方
トレーニングの計画を立てるとき、毎回同じ内容をこなす前提で組んでいませんか。
30〜50代の女性の場合、睡眠時間、仕事の忙しさ、家族の予定、季節の変わり目など、体調に影響する要素は日によって変わります。
その日の状態に関係なく同じ内容を続けようとすると、できなかった日が失敗になってしまいます。
そこで、最初から強度に幅を持たせておく方法があります。
たとえばスクワットなら、調子のよい日は15回を3セット、体が重い日は10回を1セットというように、上限と下限をあらかじめ決めておくのです。
下限を「やらない」ではなく「軽くやる」に設定しておくと、習慣が途切れにくくなります。
1回のトレーニングの出来より、数か月単位で続いているかどうかが、体の変化につながっていきますよ。
3-2. 体調がすぐれない日の見極めと休む判断
体が重い日に、無理をして動くべきか休むべきか。
この判断に迷う方は多いですよね。
体の状態を3段階に分けて、その日の進め方をまとめました。
| 体の状態 | その日の進め方 |
|---|---|
| いつもと変わらない | 予定していた内容で行う |
| だるさが残っている、寝不足が続いている | 種目数を減らす、回数を半分にする |
| 発熱がある、強い頭痛やめまいがある、生理痛が重い | その日は行わない |
判断に迷ったときは、下の段に寄せて考えてください。
軽くして続けた日は習慣が残りますし、休んだ日も体を回復させる時間になります。
なお、めまいや動悸が続く、月経の量が急に増えたなど、いつもと様子が違う状態が続く場合は、トレーニングの調整ではなく医療機関への相談が必要です。
ただ、この判断を毎回ひとりで下すのは、思ったより難しいものです。
体調がすぐれないのか、気持ちが乗らないだけなのか。
その区別がつかないまま休む日が続いて、そのまま離れてしまう方は少なくありません。
トレーナーがつく方法であれば、その日の体調や疲労の具合を確認したうえで、内容を決めてもらえます。
軽いメニューに変える、ストレッチを中心にするなど、休む以外の選択肢を用意してもらえるのが、ひとりで取り組む場合との違いですね。
3-3. 貧血やめまいを感じたときに知っておきたいこと
トレーニング中に、立ちくらみやめまいを感じることがあります。
原因として考えられるのは、次のような状態です。
- 動作中に息を止めていた
- 水分が足りていない
- 朝食を抜くなど、エネルギーが不足していた
- もともと鉄が不足しやすい状態にある
女性は月経による出血があるため、男性に比べて鉄が不足しやすいとされています。
自覚がないまま貧血ぎみで過ごしている方も少なくありません。
めまいや立ちくらみを感じたら、その場で動作をやめて座り、水分をとってください。
我慢して続けても、得られるものはありません。
健康診断で貧血を指摘されたことがある方は、トレーニングを始める前に医師に相談しておくと安心ですね。
3-4. 休んだ週があっても積み上がる頻度の考え方
出張が入った、家族が体調を崩した、自分が風邪をひいた。
週2〜3回のペースを守れない週は、必ず出てきます。
そこで、1週間ではなく1か月単位で回数を数える方法をおすすめします。
週2回であれば、1か月でおよそ8回。今週が1回で終わっても、翌週に3回できれば、月単位では取り戻せていますね。
ここで気をつけたいのは、休んだ分を無理に埋めようとしないことです。
2日続けて行う、1回の量を倍にするといったやり方は、体への負担が大きくなります。
カレンダーに行った日だけ印をつけていくと、1か月でどのくらい積み上がったかが見えてきますよ。
4. 短時間で取り組める加圧トレーニングという選択肢

自宅でのトレーニングを続けてきて、時間や強度に限界を感じる方もいらっしゃいます。
軽い負荷で短時間という条件で選択肢になるのが、加圧トレーニングです。
ここでは、その仕組みと、始めるときに知っておきたい点をご紹介しますね。
4-1. 血流を適切にコントロールする仕組み
加圧トレーニングでは、腕や脚の付け根に専用のベルトを巻き、血流を適切にコントロールしながら体を動かします。
日本で考案され、KAATSU TRAINING®として商標登録されているメソッドです。
加圧トレーニングはベルトで圧をかけると、筋肉に届く酸素の量が一時的に少なくなります。
同時に、運動によって生まれる乳酸などの物質が、筋肉の中にたまりやすくなるんです。
この状態に置かれると、体は実際よりも強い運動をしていると受け取ると考えられています。
加圧トレーニングが軽い負荷でも手応えが得られるのは、ここに理由があります。
1回あたりの時間は10〜30分程度で、頻度は週1〜2回が目安です。
まとまった時間を確保しにくい方にとって、取り組みやすい条件がそろっていますね。
4-2. 軽い負荷でも筋肉に働きかけられる理由
加圧トレーニングで扱う負荷は、最大筋力の20〜30%程度とされています。
一般的な筋力トレーニングが60〜80%以上の負荷を用いるのと比べると、かなり軽い設定です。
それでも筋肉に働きかけられる理由には、速筋線維の存在があります。
速筋線維とは、瞬発的な力を出すときに使われる筋肉の線維で、通常は重い負荷をかけたときに動員されるものです。
血流を制限した状態では、この線維が軽い負荷でも使われやすくなると考えられています。
早稲田大学の研究でも、低い強度でも筋力の向上につながる可能性が報告されています。
関節にかかる負担が小さいため、運動から長く離れていた方や、ひざや腰に不安のある方でも取り組みやすいですよ。
出典:早稲田大学 特許・研究シーズ「局所的な血流制限下の筋力(加圧)トレーニング法の開発と応用」
4-3. 圧の調整に専門トレーナーが欠かせない理由
加圧トレーニングでもっとも大切なのが、ベルトの圧力設定です。
適切な圧は、その人の体格や体調によって変わるものです。
同じ人でも、睡眠不足の日と体調のよい日では、適した設定が変わってくるんですね。
圧が弱すぎれば手応えが得られず、強すぎればしびれや内出血につながる可能性があります。
そのため、専門のトレーナーが専用の器具を使い、その日の状態を確認したうえで調整することが前提になります。
市販されている加圧ベルトのような製品を自己判断で使うのは、避けたほうがよいでしょう。
調整されるのは、圧の設定だけではありません。
疲労が残っている日はメニューを軽くする、体をほぐす動きを多めにするなど、その日の状態に合わせて内容を変えてもらえます。
やるかやらないかの二択ではなく、その日にできるかたちで取り組めるということですね。
ただし、発熱があるときや強い体調不良があるときは、加圧トレーニングも行いません。
血流を制限するため、体調がすぐれない日は無理をしないことが前提です。
持病がある方、妊娠中の方、通院中の方は、始める前に必ず医師に相談してください。
5. 体の変化を感じるまでの流れと期間の目安

筋トレを始めて最初に気になるのが、いつ変化が出るのかという点ですよね。
体の中で起きることは、時期によって違います。
ここでは1か月、2〜3か月、半年以降という流れで、それぞれの時期に起こりやすい変化を見ていきましょう。
5-1. 最初の1か月に起こりやすい変化
始めて最初の1か月は、見た目の変化はほとんど出ません。
体重も体脂肪率も、大きくは動かない時期です。
この時期は、同じ動作を繰り返すことで、体が筋肉の使い方を覚えていく段階だと考えられています。
そのため、見た目より先に「前より深くしゃがめるようになった」「10回で限界だったのが15回できた」といった変化が出てきます。
体力面では、階段で息が上がりにくくなった、朝起きるのが少し楽になったと感じる方もいらっしゃいます。
数字が動かない時期なので、ここで手応えを見失いやすいのですが、体の内側では変化が始まっています。
回数や重さを記録しておくと、この時期の変化に気づきやすくなりますよ。
5-2. 2〜3か月で見た目のラインに表れてくる変化
2か月を過ぎたあたりから、見た目に変化が出はじめる方が増えてきます。
筋肉が少しずつ増え、体脂肪が減ることで、体のラインが変わってくる時期です。
とくに気づきやすいのが、服のサイズ感の変化ですね。
体重は変わっていないのに、ウエストまわりに余裕が出た、パンツがゆるくなったという声はよく聞かれます。
姿勢の変化も出やすい時期ですね。
背中やお尻の筋肉が使えるようになると、立ち姿が変わってくることもありますよ。
ただし、変化の出方には個人差があり、始めたときの体組成や生活習慣によって変わってきます。
2か月で気づく方もいれば、4か月かかる方もいます。
5-3. 半年以降に定着していく体づくり
半年を過ぎると、体づくりの段階が変わってきます。
筋肉量が増えると、以前より消費されるエネルギーも増えていきます。
体重や体脂肪が戻りにくい状態に近づいていく時期ですね。
トレーニングそのものも、生活の中に組み込まれてきます。
「やらなければ」という意識ではなく、行かないと落ち着かないという感覚に変わる方も少なくありません。
この時期に多いのが、目標に届いたあとにやめてしまうケースです。
筋肉は使わなくなると徐々に減っていくため、完全にやめると数か月かけて元の状態に近づいていきます。
週1回でも続けておくと、その状態を保ちやすくなりますよ。
5-4. 数字と写真を残して変化を追う方法
体の変化は、日々見ていると気づきにくいものです。
だからこそ、記録が役に立ちます。
何を、どのくらいの頻度で記録すればよいかをまとめました。
| 記録するもの | 頻度 | 記録のしかた |
|---|---|---|
| 体重・体脂肪率 | 週1回 | 起床後、朝食前など条件をそろえる |
| ウエスト・太もものサイズ | 月1回 | メジャーで測る位置を決めておく |
| 全身の写真 | 月1回 | 同じ場所、同じ服装、正面と横から |
| トレーニングの回数と内容 | 毎回 | 種目と回数だけでよい |
体重を毎日測ると、水分量による上下に振り回されやすくなります。
週1回、同じ条件で測るくらいがちょうどよいですよ。
写真を撮る瞬間は気が進まないかもしれませんが、3か月後に見比べたときに変化がわかりやすいです。
6. 体重が落ちないときに知っておきたいこと

続けているのに体重が動かない時期は、ほとんどの方が経験します。
そこでやめてしまうのは、もったいないことです。
ここでは、体重が止まっているときに何が起きているのかを見ていきましょう。
6-1. 始めて間もない時期に体重が動きにくい理由
筋トレを始めた直後は、体重が減らないどころか、少し増えることがあります。
理由として考えられるのが、筋肉に蓄えられる水分です。
トレーニングをすると、筋肉は次に動くためのエネルギーを蓄えようとします。
このとき水分も一緒に蓄えられるため、その分だけ体重が増えることがあるのです。
体脂肪が増えたわけではありません。
また、筋肉が増えはじめる時期でもあるため、脂肪が減った分と相殺されて、体重として表れにくくなります。
始めて2〜3週間は体重が動きにくい、と最初から思っておくと、この時期に慌てずにすみますね。
6-2. 体重が止まっているときに体の中で起きていること
順調に減っていた体重が、ある時期から動かなくなることがあります。
これは、体重が減ったことで、消費されるエネルギーそのものが減っているためです。
体重が軽くなれば、同じ動作をしても使われるエネルギーは少なくなります。
以前と同じ食事と運動を続けていても、収支が釣り合ってしまう状態ですね。
体が変化に慣れてしまうことも理由のひとつです。
同じ種目を同じ回数で続けていると、その刺激が体にとって当たり前になっていきます。
見直したい点を3つにまとめました。
- トレーニングの回数や動作の速さが、始めたころから変わっていないか
- 食事の量が、いつのまにか元に戻っていないか
- 睡眠時間が削られていないか
止まった期間が2〜3週間であれば、そのまま続けて様子を見て問題ありません。
1か月以上動かない場合に、上の3つを確認してみてくださいね。
6-3. 体重以外で変化に気づくための基準
体重が止まっている間も、体組成は変わっていることがあります。
そこで、体重以外の基準を持っておくと、変化に気づきやすくなります。
- ウエストや太もものサイズ
- 服のサイズ感やベルトの穴の位置
- 同じ種目でできる回数や、扱える重さ
- 階段や坂道での息の上がり方
- 朝起きたときの体の軽さ
このうち、体重が止まっている時期にもっとも動きやすいのが、サイズと回数です。
体重は同じでもウエストが2cm細くなっている、スクワットが5回多くできるようになっている。
こうした変化が出ているなら、体づくりは進んでいると考えて大丈夫ですよ。
7. 女性の痩せる筋トレによくある質問
筋トレを始めるとき、また続けている途中で出てくる疑問をまとめました。
7-1. 毎日行ったほうがよいですか
毎日行う必要はありません。
厚生労働省のガイドでも、筋力トレーニングは週2〜3日が推奨されています。
毎日続けると疲労が抜けず、かえって続かなくなることもあります。
ウォーキングやストレッチであれば、トレーニングをしない日に行っても問題ありませんよ。
7-2. 体重が増えたのですが失敗でしょうか
始めて間もない時期であれば、心配はいりません。
トレーニングを始めると、筋肉が水分を蓄えるため、その分だけ体重が増えることがあります。
体脂肪が増えたわけではないので、そのまま続けて様子を見てください。
ウエストのサイズや服のサイズ感を確認すると、体重とは違う変化が見えてくるはずです。
7-3. 部分痩せはできますか
特定の部位だけを狙って脂肪を減らすことは、難しいとされています。
脂肪はどこか一か所からではなく、体全体から少しずつ減っていくためです。
ただし、その部位の筋肉を鍛えることで、見た目の印象は変わってきます。
お尻や背中の筋肉が使えるようになると、姿勢が変わって体のラインの見え方も変わってくるとされています。
気になる部位を鍛えることに意味はありますが、脂肪だけを部分的に落とす方法ではないと理解しておくとよいですね。
7-4. 運動が苦手でも始められますか
運動の経験がなくても始められます。
自宅で行うのであれば、スクワットを10回するところからでも十分です。
一人では続けられるか不安という方には、専門のトレーナーがつく方法もあります。
その日の体調に合わせて内容を調整してもらえるので、自己判断で無理をする心配がありません。
加圧トレーニングのように、軽い負荷で1回10〜30分程度という方法もありますよ。
7-5. 目標に届いたあとも続ける必要がありますか
体重や体型が目標に届いても、完全にやめると筋肉は徐々に減っていきます。
減った状態が続けば、消費されるエネルギーも下がり、体重が戻りやすくなります。
ただし、それまでと同じ頻度を保つ必要はありません。
週1回でも続けておけば、手に入れた状態を保ちやすくなります。
目標に届いたあとは、増やすためではなく保つためのトレーニングに切り替える、という考え方ですね。
8. まとめ|体調の波と付き合いながら続けられる体づくりへ

女性が筋トレで痩せていく仕組みと、無理なく続けるための考え方をご紹介してきました。
体重という1つの数字だけでは、体の中で起きている変化はつかみきれません。
年齢とともに基礎代謝が下がっていく背景には筋肉の減少があり、だからこそ30〜50代には筋トレが向いています。
週2〜3回を目安に、体調がすぐれない日は軽くしたり休んだりしながら、翌週から戻していく。
見た目に変化が表れるのは2〜3か月後なので、その間は記録で変化を追いながら続けてみてくださいね。
ただ、自分ひとりで強度を判断したり、休む日を決めたりするのは迷うものです。
そんなときは、専門のトレーナーがついてくれると心強いですね。
その日の体調を確認したうえで内容を調整してもらえるので、無理をしすぎることも、物足りないまま終わることもありません。
KAATSU JAPANの認定トレーナーが一人ひとりに寄り添う「加圧ビューティーテラス」では、体験を受けられます。
軽い負荷で1回10〜30分程度なので、運動から長く離れていた方や、まとまった時間をとりにくい方にも取り組みやすいですよ。
まずは体験から、自分に合うかどうかを確かめてみてはいかがでしょうか。